ごあいさつ
当科は乳腺の悪性疾患から良性疾患まで対応し、乳腺専門医5名を中心に乳癌の診療をし、2023年の当科の年間手術症例数は355件(全身麻酔での乳癌手術322例)を行いました。がん薬物療法専門医3名が所属しており、その他の悪性腫瘍の患者さんも積極的に受け入れ、薬物療法も行っております。未承認薬を用いた治験も受託し、新薬開発にも協力しております。
また乳がん患者さんのより良い治療目指して、他科との連携も積極的に行っております。例えば遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)に対しては遺伝子診療科と連携、乳房再建においては形成外科と連携、抗がん剤治療の口腔トラブルの予防のために歯科口腔外科との連携、緩和医療を進めるために緩和医療科との連携をとっております。またがんサバイバーへの取り組みとしてサバイバーに対するヨガクラス、患者会、就労支援に取り組み、早期の社会復帰に貢献しています。
今後もより良い治療を目指して診療、研究、教育を教室員一同、力を合わせて努力していきます。
東海大学医学部 外科学系 乳腺・腫瘍科学
教授 新倉 直樹