乳房は、出産時に乳汁(ミルク)を分泌する大切な役割を持つ皮膚の付属器官です。その中には乳腺と呼ばれる腺組織と脂肪組織、血管、神経などが存在しています。
乳腺組織は、15〜20個の「腺葉(せんよう)」に分かれ、されに各腺葉は多数の「小葉(しょうよう)」に枝分れしています。小葉は乳汁を分泌する「腺房(せんぼう)」が集まって出来ています。各腺葉からは「乳管(にゅうかん)」が1本ずつでていて、小葉や腺房と連絡し合いながら、最終的に「主乳管」となって「乳頭(乳首)」に達します。 乳房の下には大胸筋(だいきょうきん)と小胸筋(しょうきょうきん)という筋肉があります。そのさらに下に胸郭(きょうかく)という肺を包む肋骨や筋肉があります。 乳房の病気はこの乳腺、乳管、乳頭やこれらを支える線維や脂肪から発生します。