手術前の抗がん剤治療はどのようなものでしょうか?

手術前の抗がん剤治療(術前化学療法)
画像検査で腫瘤の大きさが3cm以上ある場合や、リンバ節に転移がある場合は、手術の前に抗がん剤治療を行うことがあります。手術前に抗がん剤治療を行うことで以下の利点があります。

1. しこりが小さくなれば乳房温存術ができるようになる可能牲がある
2. 全身へ散らばっている可能性のあるがん細胞(微小転移)を早期から治療できる
3. 薬の効き目を乳房のしこりで確認することができる

しかし、なかには残念ながら抗がん剤治療を行っても薬に反応せず、しこりが大きくなってしまうことがあります。この場合は現在行っている抗がん剤を中止し、次の薬剤に変更するか、すぐに手術を行います。
抗がん剤治療を手術より先に行っても、従来どおり手術の後に行っても、再発を予防する効果は変わりません。
それぞれの利点と欠点をよく知って、ご自身に最も適した方法を選択しましょう。