2013年は282名の新規の乳がん患者さんを治療いたしました(グラフ1)。
神奈川県内でも有数の乳がん治療施設です。
年代別治療成績(グラフ2)は、乳癌に罹患され当科で治療をお受けになった1970年代、1980年代、1990年代、2000年代、それぞれの患者さんの10年生存率を示しています。乳がん患者さんの予後が改善していることが示されており、これは検診による早期発見や乳がん治療の進歩によるものと考えられます。
そのほかに、腫瘍径別生存曲線(グラフ3)、リンパ節転移個数別生存曲線(グラフ4)、臨床病期別生存曲線(グラフ5)を示しています。いずれも病気を早期に見つけることで予後が良くなっています。
症例数 | 無再発生存率(10年) | 全生存率(10年) | |
---|---|---|---|
1970年代 | 94 | 61.7% | 61.7% |
1980年代 | 500 | 66.6% | 74.1% |
1990年代 | 934 | 75.2% | 83.3% |
2000年代 | 1968 | 90.4% | 94.4% |
症例数 | 無再発生存率(10年) | 全生存率(10年) | |
---|---|---|---|
tis: 非浸潤癌 | 288 | 99.0% | 100.0% |
t1: 腫瘍径2p以下 | 1355 | 89.4% | 92.3% |
t2: 腫瘍径2p以上5p以下 | 1320 | 74.8% | 82.7% |
t3: 腫瘍径5p以上 | 243 | 60.1% | 71.8% |
t4: 腫瘍が皮膚や胸壁に浸潤を認める | 83 | 34.9% | 57.8% |
症例数 | 無再発生存率(10年) | 全生存率(10年) | |
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n0: リンパ節転移 なし | 2047 | 90.6% | 93.9% |
n1: リンパ節転移 1-3個 | 664 | 76.2% | 83.4% |
n2: リンパ節転移 4-9個 | 235 | 60.4% | 67.5% |
n3: リンパ節転移 10個以上 | 303 | 41.3% | 50.7% |
症例数 | 無再発生存率(10年) | 全生存率(10年) | |
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Stage 0 | 287 | 99.0% | 100.0% |
Stage 1 | 1031 | 93.9% | 95.5% |
Stage 2 | 1315 | 81.8% | 88.7% |
Stage 3 | 543 | 52.7% | 66.9% |
Stage 4 | 115 | ― | 28.2% |