「乳房温存術」でがんは取れたと思っても、目には見えないがん細胞が残っている可能性があります。術後の放射線治療の目的は、この存在しているかもしれない、見えないがん細胞による再発を防ぐことです。手術後に放射線治療を受けないと残した乳房にがんの再発が増えることがわかっています。そこで残した乳房に放射線治療を行います。これにより局所再発が7割減ると言われています。通常5〜6週間の期間、毎日通院で行います。
また最近は腋窩リンパ節郭清を行ってリンパ節転移が4個以上の場合、局所再発を減らす目的で鎖骨の周囲のリンパ節に対して放射線治療を行うことがあります。